聴覚障がい者を助ける「聴導犬」について理解を深めよう!補助犬の3種類もご紹介!

この記事は約3分で読めます。

みなさんは「聴導犬」という言葉をご存知でしょうか。普段の生活では、あまり聞き慣れない言葉ですよね。聴導犬というのは「身体障害者補助犬」の一種で、耳の不自由な人に音を知らせて生活のサポートをする犬のことを指します。補助犬の種類や聴導犬の役割について詳しく解説します。

補助犬とは?

補助犬とは盲導犬・介助犬・聴導犬のことを指し、目や耳・手足が不自由な人の自立や社会参加などの手助けをします。補助犬は手助けをするための必要な訓練を受けており、補助犬であることを周囲に知らせるために犬種・認定番号・認定年月日等を表示しています。2002年に施行された「身体障害者補助犬法」によって、スーパー・ホテル・レストラン・公共施設で補助犬の受け入れが義務付けられました。ここからは、そんな補助犬の3種類について詳しく見ていきましょう。

盲導犬とは?

盲導犬とは、視覚障害者の歩行を手助けする犬です。補助犬の中で最も認知度が高く、街で見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。適種犬はラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーが一般的です。ハーネスと呼ばれるハンドルのついた胴輪を盲導犬につけ、視覚障害者はそのハンドルを持って歩きます。盲導犬は障害物を避けながら歩き、停止することで交差点や段差を視覚障害者に伝えています。

介助犬とは?

介助犬とは、日常生活に著しい支障がある身体障害者の自立を助ける犬です。具体的には、物の拾い上げや運搬・着脱衣の補助・体位の変更・起立や歩行の際の支持・扉の開閉・緊急の場合における補助の要請などが挙げられます。実働頭数は少なく、盲導犬と比較すると認知度もそれほど高くはありません。

聴導犬とは?

聴導犬とは、聴覚障害者と共に暮らし、聞こえた音を知らせるように訓練された犬です。電話や目覚まし時計の音、湯が沸騰する音、車のクラクション・インターホンの音や異常事態等を知らせてくれます。聴導犬は全国でわずか64頭(2020年10月1日時点)しか実働しておらず、聴覚障害者の数と比較すると圧倒的に少ないのが現状です。聴導犬と共に生活することで、周囲に聴覚障害者であることをアピールすることができるのも聴導犬の大きな役割と言えるでしょう。

補助犬を見かけたらどうする?

「補助犬」は基本的に仕事をしています。勝手に食べ物を与えたり、触ったり、見つめたりする行為はNGです。事故の原因になるかもしれないので注意しましょう。もし補助犬ユーザーが困っていたら「お手伝いすることはありますか?」と声をかけてあげると良いです。

ほじょ犬マークについて


2002年に施行された「身体障害者補助犬法」によって、スーパー・ホテル・レストラン・公共施設で補助犬の受け入れが義務付けられました。しかし、日本では認知度がそれほど高くないため、補助犬ユーザーの中にはお店に入ることを躊躇してしまう人もいます。上記の「ほじょ犬マーク」は身体障害者補助犬法の啓発のためのものです。これは補助犬ユーザーがお店に安心して入ることができるようになるために作られました。一方で、このマークが貼られているお店だけ、補助犬の同伴が可能という訳ではないので、注意が必要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました